カナダ・トロントでIT留学するために必要な準備・気を付けたいこと

カナダ・トロントでのIT留学

カナダの中でもトロントはカナダで随一の経済都市で各国から人が集まる街です。経済とともにIT系の企業も集まる中心都市でIT関連の就職や教育はカナダの中でも1・2を争います。加えて世界ランキングでも上位に位置するトロント大学ではArtificial Intelligenceの分野で世界的見ても有名で、トロントの街としても様々な関連企業が集まっています。
このようにカナダ・トロントはIT留学としてはとても人気のある都市です。

カナダでIT留学をする際に事前に準備しておきたいこと

• PC環境の準備と慣れ

  特にIT系のプログラムとなると、特定のPC環境が推奨・要求されていることが多いです。例えばMACが必要、SSD推奨、PCのメモリは4G以上、オペレーションシステムは●●以上…などといった状況です。プログラムが推奨している環境に満たない場合、途中でプログラムの受講に支障が出たり、教授の進める方法と同様の手順が取れないなど問題が起こることもあります。このため、できるだけ事前にこれらの推奨環境を整えておくことが大切です。
   
  またもちろん環境を整えるだけではなくその環境にもある程度慣れるようにしておく必要があるでしょう。特に普段Windowsを使っていた人がMACを使用しなければならない場合(またはその逆)など、操作に戸惑うことも多いかもしれません。授業が始まってからご自身のPCの操作方法がわからないというのでは授業を潤滑に参加することができませんね。

• 関連分野の基本的な使い方・知識の習得

  カナダ・トロントのカレッジのDiplomaプログラムの場合、多くは高校卒業した方、専門知識のない方を対象に基礎知識から学べるプログラム構成になっています。そのため事前に専門の知識を身に着けておくことは必ずしも必要ではありません(Graduate Certificateなど一部プログラムを除く)。ただし例えばターミナルの簡単な使い方、基礎的なプログラミング言語や必要そうなソフトウェアの使い方などあるていど把握しておくといいでしょう。特にこれまでPC操作に関してあまり触れた経験のない方はお持ちのPCにてある程度関連の操作をして慣れておくことが大切です。
   
  プログラムで使用するソフトウェアなどはカレッジにてプログラムが始まってから案内されることが殆どです。ある程度わかりきっている場合を除いて、事前にソフトウェアを購入したりする必要はありません。ただし、例えばPhotoshopをこれまで日本語環境で使用している場合など、授業では日本語ではなく英語で行われていきます。すでにお持ちのソフトウェアを英語環境に切り替えられるものは切り替えて慣らしておくのもいいでしょう。

• 数学等の知識や英語での数学の語彙の学習

  すべてのIT系のプログラムで数学が求められるわけではありませんが、特にデータサイエンス系やプログラミング系などでは数学の知識が必要となります。ほとんどの場合、日本の中学~高校の数学の知識があれば問題はありませんが、これらの学習から遠ざかっている、忘れているという方は必要な数学の知識をおさらいしておくといいかもしれません。
   
  併せて、英語での数学・計算の言い回しにも慣れておくことをお勧めします。通常の英語学習ですとなかなか使わないような語彙や表現が使用され戸惑うこともあるかもしれません。一度簡単な数学の問題(英語)を解いてみるといいかと思います。

カナダ・トロントでのIT留学を決意する前に注意すること

IT関連はPC使用のスキルが身につき手に職ができます。この関連の分野は英語で他者と競うというよりもIT関連のスキルで競うことができるため、英語ネイティブでない留学生でも仕事を比較的見つけやすいなど、留学生にとっても人気です。また、専門家となると給料も平均的に高く、移民にもつながりやすいということから将来カナダでの永住権を目指す方にも人気です。ただし誰にでもお勧めするというものではありません。「移民しやすそうだから」「将来手に職ができるから」という理由だけで安易に選んでしまうと留学後後悔することにもなりかねません。ここではIT留学を決意する前に注意することについてまとめています。

• IT関連の仕事が自分に合っているか再確認する

  IT系のプログラムはほとんどが仕事中パソコンと向き合って作業をしていくものとなります。仕事の内容も細かなコードを書く/見ることや、デザイン面でも細かで地味な作業が殆どです。このような仕事がまずはご自身に合っているかどうか確認してみてください。
  手に職ができる、永住権が取れやすいからと言って、必ずしもすべての人にお勧めできるプログラムというわけではありません。自信がない・不安な方は一度日本語の短期でできるプログラミング講座や関連の本など試してみるといいかもしれませんね。
   
  全く違う分野の学歴や職歴がある方が、IT関連が職が見つかりやすいからと言って、必ずしもキャリアチェンジをすることが近道となるとは限りません。カナダでは職探しをする際は学歴とともに実際の職場での経験があるかどうかがとても大きいです。キャリアチェンジをすることで新たな道を拓いていただくこともできるかもしれませんが、場合によってはこれまでの知識や職歴をうまく活かした道を探したほうがその後につながる場合もあります。

• カレッジでのIT留学プログラム選びは慎重に

  一口に”IT留学”と言っても、そのプログラムは沢山あります。特に4年間かけてしっかりと知識を身に着ける大学などとは違い、カナダのカレッジではそのほとんどが1年~3年の期間となっています。そのため、プログラム期間は1セメスター目から専門の分野にフォーカスしたプログラムが組まれています。WEBデザイン、コンピュータープログラミング、サイバーセキュリティ、データサイエンス、ネットワークエンジニア　等、ご自身の興味のある・進みたい専門分野にしっかりフォーカスしたプログラムを選びましょう。
   
  またこれはIT留学に限ったことではありませんが、私立/公立どちらのプログラムを選ぶかということも大変重要です。私立カレッジのプログラムの方が期間が短く授業料が安い場合も多いですが、ご留学の目的やご予算・ご留学後のプランによってしっかりプログラム選びをすることが大切です。各カレッジの特徴や卒業後の対応など、ご不明な点は弊社トロント留学センターまでお問い合わせください。

• 進学先のプログラム決定前に機材やソフトウェアを揃えない

  IT系のプログラムでは、それぞれ必要・推奨されるPC環境があります。カレッジやプログラムによっても推奨の環境が異なります。カナダ・トロントでのIT留学を決意したからまずはPCを購入しようとして購入した結果、実際に進学するプログラムでの推奨環境を満たしていない、MACを新しく購入したがプログラムは主にWindowsに沿って授業が進められる…といったことが起こってしまうこともあります。PC環境を新しくそろえる予定の方は特に進学するプログラムが決定した後に購入することをお勧めします。
   
  使用するソフトウェアに関しては、授業で案内があります。PhotoshopやIllustratorなど使用がわかりきっている場合でも、使用するバージョンなどが異なると操作方法が異なってしまう、授業で進められている操作ができないといったことも起こりえます。また時には生徒用のディスカウントや無料での使用が許可されることもあるかもしれません。ソフトウェアに関してはすでにご自身でお持ちの場合を除いて、カレッジでの案内を待っていただいた方がいい場合もあります。

以上、カナダ・トロントでのIT留学をする場合の準備と注意点をご案内しました。せっかくの貴重なお金と時間を使っての留学となりますので無駄にしないようにしっかり準備をしてから望みたいですね。