トロントでシェアハウスを借りる際に注意するポイント
こんにちは、トロント留学センターです!筆者は2020年の一月からワーキングホリデーで滞在していますが、一月から約三ヶ月の間で三回も住む場所を変える事になりました。そこで今回はシェアハウスを契約をするまでに注意するべきポイントを、筆者の体験談も含めてお話ししたいと思います。トロントでのシェアハウスにご興味のある方、またシェアハウスをお探しの方は是非この記事を参考にして、皆さんのお役に立てれたら幸いです。
シェアハウスとは?
皆さんは海外でお部屋探しをする際、どのようなお部屋に住みたいですか?
ここトロントでは様々なタイプのお部屋を借りることが出来ます。ワンルームの『コンドミニアム』、現地の暮らしが体験できる『ホームステイ』、また学生の方は一緒に生活を共有する『学生寮』も一つの選択肢であります。そして、ワーキングホリデーや留学をされる方で特に人気のあるタイプのお部屋は、『シェアハウス』です。ここでのシェアハウスは、各自プライベートな部屋があり、キッチンやバスルームを共有するタイプが一般的です。また大家さんを含めて一緒に住む形のシェアハウスや、ベースメントと呼ばれる半地下に数人で住む形のシェアハウスなど、様々な形のシェアハウスがあります。
このシェアハウスを借りる際の手順は、情報収集→オーナーに連絡→内見→契約という手順で部屋を借りることが一般的です。またカナダでシェアハウスを借りる際は、日本の様に不動産屋を通して契約をするのではなく、個人で部屋探しをするのが一般的です。しかし、契約をするまでには様々なトラブルもあります。例えば、『契約したはずの物件が架空の物件だった』『家賃を払っても領収書が貰えない』などといったトラブルに合われる留学生もいらっしゃいます。また契約をするまでのオーナーとのやり取りは基本的にすべて英語を使うことになるので、不安に思う方もいると思います。
今回は情報収集・内見・契約の三つの項目に分けて、起こりやすいトラブルとそれらを回避するためのポイントをお伝えします!
1. 情報収集
ここトロントでは、e-maple(日本語)やkijiji(英語)などのウェブサイトで探す方法や、知人・友人から紹介してもらう方法が一般的です。知人や友人から紹介される場合のメリットとしては、信頼度の違いが一番大きいと思います。一部のシェアハウスでは住居人の紹介がなければ入居できない物件もあり、その理由はオーナーと住居人との信頼関係があって紹介されるので、オーナーの方も安心できるからです。その為、デポジットは入居される方から退去される方へ渡していく方法も多くみられます。
それと比較してウェブサイトを利用する際のメリットは、沢山の情報を見つけることができ、また自分の条件に合った部屋を見つけることができます。特に日本語のウェブサイトでは、日本語で記載されている事がほとんどなので、安心して情報収集することが出来ます。しかしウェブサイトならではのデメリットもあります。例えば、架空の情報が記載されていたり、写真や部屋についての記述とは異なっていたなどのケースも見られます。なので内見をされる前にオーナーへいくつか事前に問い合わせすることお薦めします。このウェブサイトで情報収集をする際に気を付けるポイントをお伝えします。
情報収集ポイント
ウェブサイトに掲載されている物件の中には詐欺に繋がる投稿もあるので、十分注意することが必要です。
条件の良い部屋が見つかってもオーナーと会うことが出来ない、またメールのみのやり取りの時点でお金を振り込むように言ってきた場合は、詐欺の可能性が非常に高いので注意が必要です。また内見をする際も、生活感はあるのか、他に人が住んでいるかなどを見ることも大切です。また内見をして契約したとしてもその物件自体無くなっているケースも見られるので、オーナーとどのようにやり取りをするかが一番のキーポイントになります。
ウェブサイトに掲載してある投稿は基本誰でも投稿することが出来るので、その分詐欺に繋がる投稿も多いのは事実です。少しでも怪しいと思ったら周りの人に相談をするか、連絡を続けないようにしましょう。
2. 内見
内見では実際に住む前に、事前に気になる事を全て確認することがとても重要です。
そして内見を終えた後は、出来るだけ早い段階で入居を決めることをお勧めします。
なぜなら、トロントでの部屋探しは早い者勝ちで決まってしまう事が多いからです。もしその部屋への入居を決めようと思っても、人気のある部屋だと次の日には別の入居者が決まっていたなどというケースもよく見かけられます。(オーナーが候補者の中から選ぶ場合もあります。)なのでこの内見の際につい焦りがちになってしまいますが、ここで注意するポイントがいくつかあります。
内見ポイント①
内見に行った際は、ハウスルールを全て確認しておきましょう。
各シェアハウスには様々なハウスルールがあり、その内容はオーナーによって様々です。後から入居して伝えられる場合もあり、そこからトラブルに繋がる事もあるので、”Do you have any house rule?“などと、直接オーナーに尋ねて確認することをお勧めします。
筆者が初めて入居したシェアハウスのルールの中には、炒め物・揚げ物全般禁止、又トイレの便座を必ず最後は上げるなど驚くようなルールも含めて、30項目以上のルールを伝えられました。
内見ポイント②
オーナーや代理人の方の話に流されず、即決せず、一度考えてから決めましょう。
内見をする際、もしその場所が気に入ったとしても、焦って決めないことが大切です。そして人気のある部屋である場合、その部屋を他の人に決められない様、デポジット(デポジットとは日本でいう敷金、礼金の事を指しますが、ここトロントでは通常初月と最終月分の家賃を支払います。)の半分を先に払い、取り押さえしなければいけない場合もあります。筆者の場合、大家さんから「今デポジットを払わないと他の人に決めるかもしれない。」と促されてしまいましたが、もっとよく考える時間はあったと後悔しました。内見に行く前に、部屋を決める際の条件や確認するポイントを決めて置くととても便利です。
3. 契約
シェアハウスを借りる際の契約は、基本はオーナーと個人的に契約手続きをすることになります。各オーナーにより方法は様々ですが、どのような流れで進めるのか、また、デポジットや部屋を借りる際の法律など、事前に情報収集しておくことがとても重要です。
トラブルを回避するためにも、これから契約の際に気を付けて欲しいポイントをいくつか紹介したいと思います。
契約ポイント①
デポジットを払う際、領収書(控え)をなるべく受け取り、一度内容を確認してください。
オーナーは入居者から領収書を求められた場合、渡す義務が生じます。税金対策等で領収書の発行を嫌がるオーナーもいますが、トラブルを回避するためにも必ず支払ったことが出来るものを用意してもらうことがとても重要です。用意してもらうことで、万が一のトラブルから自分を守る事にも繋がるからです。
領収書で確認する項目
日付と住所
自分の名前
支払った金額(どのようなお金なのかも明確に記入されていること 例). rent, rent deposit など)
支払い方法
オーナーの名前(ミドルネームも含めたフルネーム)と電話番号
オーナーのサイン
筆者の場合、デポジットを払う際に領収書を欲しいと催促したところ、大家さんからそのようなものは基本用意してないと言われましたが、後で用意すると促されてしまいました。(最終的にはもらえませんでした。)領収書の有無、項目のチェックは欠かさず確認することをお勧めします!
契約ポイント②
支払方法を事前に確認しましょう。
支払いは、現金(Cash)・E-transfer(オンラインでお金を送金する方法)・Cheque(小切手)が一般的です。特にE-transfer の場合、取引記録を銀行のアカウントから確認する事が可能で、また銀行口座から高額な現金を引き落とさなくてもいいメリットがあります。
Money Gram, Pay Palなどで支払うように指示された場合、カナダでは一般的な方法ではなく、詐欺の可能性があるので注意が必要です。
契約ポイント③
契約時の法律について確認しておきましょう。また可能であれば、契約書を作成することでトラブルを防止することに繋がります。
各地域ごとに、部屋を借りる際の法律がいくつかあります。
ここオンタリオ州の法律では、部屋を借りる際、オーナーは、最初の月と最後の月のデポジットを要求することが認められています。そして最後の月のデポジットは、基本的にその場所を出ていく際に返金されるか、最後の月の家賃として使われます。ここで注目していただきたいポイントは、部屋の一部を破損してしまった場合に起こる賠償金です。最後の月のデポジットは、万が一部屋を傷つけたり壊してしまった場合でもそれらをカバーすることは出来ず、オンタリオ州では違法となる可能性があります。もし部屋で何かを破損してしまった場合、大家さんは賠償金を請求する申請をしなければなりません。
また、鍵の紛失を保証するデポジット(Key Deposit)は、オーナーは再度鍵を作る際に必要と予想される修理費を上回る金額を徴収する事は違法とされています。詳しくは、カナダ政府・オンタリオ州のガイドライン(英語)をご覧ください。筆者の場合は、色々なデポジットに関する情報を見ていくうちに、自分の払ったデポジットに違和感があったので以前のオーナーに確認したところ、筆者の見せた記事も読まずに「ここはダウンタウンだから普通だよ。」と跳ね返されてしまいました。なので今回の失敗で、契約する前にしっかりと調べておくことがとても重要だと分かりました。
また、この様なトラブルを回避するためにも、契約書や同意書を作成して貰う事をお薦めします。契約書を作成するとなると難しく聞こえますが、オンタリオ州の公式ホームページでは、”Residential Tenancy Agreement“というオンタリオ州の法律に伴って作成された同意書をダウンロードすることが出来ます。こちらの同意書には、家賃やデポジットに関するルールを決めることができ、どのようなことがこの同意書でカバーできるかできないかなど、いくつかの項目に分けて詳しく記載されてあります。しかし、契約書を作成する事を渋るオーナーも多いので、あまりこだわり過ぎると部屋探しが難しなるのも事実です。ですが、この様に同意書を用意することもできるという1つのツールとして参考にしていただければと思います!
まとめ
これら上記の注意するべきポイントは、筆者がトロントで実際に経験をして気付いた注意点をまとめてみました。これらの注意点に気を付けることも大切ですが、何より一番大切なことは、焦らずに部屋探しをすることです。実際に、筆者もトロントに入国した当初は、「早く部屋を探さなきゃいけない」「早く仕事を見つけなきゃいけない」と自然と焦っていました。
ですが一ヵ月、二ヶ月も経つと沢山の人に出会い、それと同時に沢山の情報を得ることが出来ます。筆者も最終的には、友だちの紹介で素敵な部屋を一緒にシェアすることになりました。ウェブサイトや周りからの情報をしっかり集めてから、失敗しないお部屋探しを始めましょう。
このコラムを少しでも参考にして、皆さんが素敵な部屋が見つけられる事を願っています!
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