トロントでのホームステイの現実と成功させるコツ

ホームステイとは現地の一般家庭に代金をお支払いし、住む場所と食事を提供してもらい現地の生活を体験する制度です。
共に生活する中で英語はもちろん、現地の習慣、異文化を学ぶ機会を得ることが出来ます。
ホストファミリーによってはパーティーに誘ってくれたり、一緒に旅行に行ったりと、かけがえのない体験ができるかもしれません。
ただし、代金をお支払いして滞在するわけですが、ホテルでの宿泊とは違い、あくまで一般家庭のお邪魔するわけなのでその家庭のルールを守り、お客様気分にならず手伝えることがあれば手伝うなどを心がけておくことが大事です。

ホームステイのメリット

• 英語環境

  ホームステイをすることで語学学校から帰ってからも英語環境を維持することが可能です。
  また、語学学校では学べない日常生活で使われるフレーズやボキャブラリなど生きた英語を学ぶチャンスです。

• 異文化交流

  カナダは移民の国ということもありホストファミリーも実に様々な国や地域の出身の方がいらっしゃいます。またホームステイ先によっては他の国からの生徒を受け入れていることもあり多様な文化を体験する機会に恵まれます。

• 困った時の相談相手

  知らない土地で生活することは思っている以上に大変な部分が多いです。
  特に来て間もない頃は電車やバスの乗り方から買い物する場所などもわからないかとおもいます。そういった日常生活でわからないことや生活で不安に感じることなどの相談相手になってくれます。

• 食費や時間の節約

  外食すると税金にチップの支払いもあり思った以上に食費がかさむものです。自炊をするにしても食材の買い出しから調理する時間が必要になります。ホームステイであれば食事を用意してくれるので食費の節約になりますし、時間の節約にもなります。

ホームステイの注意点

ここまでホームステイのメリットを書いていきましたがホームステイ先についてこんな理想像をイメージしていませんか？

もちろんそういったホストファミリーに恵まれることもありますが、そうでない場合もあります。

• ホームステイを受け入れている理由

  もちろん異文化交流を主な目的としている家庭もあれば、大事な副収入源と捉えている家庭もあります。そのため家族によっては向こうから積極的に話しかけてくれる家庭もあればそうでない場合もあります。なのでお客様気分でいるのではなく積極的に家事を手伝ったり、料理を振る舞ってみたり、自分から家族の一員として迎え入れてもらえるよう行動しましょう。

• 家族の構成やバックグラウンド

  前述した通り、移民の国であるカナダの中でも特にトロントは移民の街なので、世界中から様々な人種が集まっています。そのため、ホストファミリーも日本人が一般的にイメージするヨーロッパ系の白人の家族もいれば、フィリピン、中国などのアジア系の方や南米系、インドなど様々なバックグラウンドを持っています。
  もちろん普段のやりとりは英語ですがアクセントがあったり、また家族間で会話する時は母国語でということもあります。
  また家族構成についても、お子さんがいらっしゃる家庭もあればすでに子供たちが独り立ちして、空いた部屋を貸している家庭もあり、家族構成も様々です。
  それぞれの家族のバックグラウンドを理解し尊重することが大切です。

• 食事

  食事に関しても家庭によって様々です。みんなで揃って夕食をとる家庭もあれば、皆忙しく食事が事前に用意されていてそれぞれで食べる家庭もあります。
  また食事内容についても朝食はシリアルやパンを各自ですませ、昼食はサンドイッチなどの簡単なものが多いです。夕食もパスタなどがメインの家庭もあればお米がメインの家庭もあります。

• 入浴

  ほとんどの家庭のお風呂にはバスタブがなくシャワーだけで済ませることになります。
  またタンクに貯められたお湯を使うシステムなので長時間の利用は避けましょう。

• 洗濯

  日本のように毎日のように洗濯する家庭は少なく、大半は週に一度、まとめて洗濯する家庭が多いです。少なくとも一週間分の着替えは準備しておきましょう。

• 電気

  カナダは電気代が高いため、就寝時の電気の消し忘れ、使用していない部屋の電気を付けっ放しにするなどがないように心がけましょう。

• 家庭のルール

  食事の時間や門限、共同スペースの利用方法など、家庭によって様々なルールがあります。
  確認せずに勝手なことをするとホストファミリーに悪い心象を与えてしまう原因にもなります。わからないことがあればうやむやにせず、必ずホストファミリーに確認するようにしましょう。



何よりも大切なこととして

・ホストファミリーとその生活スタイルを尊重すること
　　ホストファミリーにもそれぞれの生活があります。それを乱すことのないようにしましょう。
・普段の挨拶から含め、自分から積極的にコミュニケーションをとること
　　Hi, How are you?だけでも自分から言うようにしましょう。
・わからないことがあればそのままにせず必ず確認すること
　　そのままにしておくとお互いのストレスの元になり関係悪化につながります。
・希望や要望があったら相談してみる、聞いてみること
　　コミュニケーションの一環ですし、自分の気持ちや考え方を相手に伝えられます。