カナダの大学留学コラム第1弾!カナダの大学のシステム・出願方法・授業スタイル編
こんにちは。トロント留学センターです!
カナダへの留学を考えてる方の中には、カナダの4年制大学への留学をオプションとして考えている方もいらっしゃるのではないかと思います。そこで、これから3弾にわたり、カナダの大学での留学事情を紹介しようと思います。今回第1弾では、筆者のカナダの4年制大学での経験を踏まえて、カナダの4年制大学のシステム、出願方法と授業について解説していこうと思います。
◇カナダの4年制大学のシステム
カナダの4年制大学としてメジャーに知られている、トロント大学、マギル大学、アルバータ大学、ブリティッシュコロンビア大学は公立の大学になります。カナダの私立大学はあまりメジャーではなく、数も限られています。一般的に、4年制大学はUniversityと言われる事が多いですが、稀に「OOO College」と言われる4年制大学もあります。一般的にカナダではCollegeというと、2年制大学が頭に浮かぶようです。
カナダの大学は、日本の3学期制と違い、秋(9月-12月半ば)と春(1月から4月半ば)に分けたセメスター制(2学期制)が主流です。筆者が通った大学では、5月から8月の間の夏休み中も(学部によって差はあるが)夏学期が設けられるケースがあり、1-2年生のクラスの限られたいくつかが取れるようになっていました。現地の大学生達は、夏休みの間、職経験を積むためのインターン、ボランティア活動、海外研修・海外旅行、学費稼ぎのアルバイト等と人それぞれで過ごし方が違うようです。また海外からの留学生も、夏の授業を取る以外に、企業でのインターンやアルバイトを頑張っている人も多数おり、それぞれ大学外での留学生活を充実させています。
◇カナダの大学への出願方法
日本の大学のシステムと大きく違う点は、入学(admission)は各学期ごとに可能である事です。また、日本とは違い受験はなく、出願書(application)のみでの審査が行われます。Applicationを出す時期も、各学期で提出期限も違いますので、行きたい大学のホームページで入学の1年以上前からapplicationの提出方法・期限を確認しておく事が大事です。最近は、applicationはオンラインで提出でき、一般的には高校やカレッジ・編入前の大学での成績表の提出が義務付けられています。大学や学部によっては、志願動機を書いたエッセイ、面接や自分の作った作品のポートフォリオ等を求められる事もあります。また、大学への出願の際、推薦書(Letter of Recommendation)が求められることもあるようです。この推薦書は高校やカレッジでの教諭やインストラクターに書いてもらうように、事前にお願いしておく必要があります。
そして、ほとんどの留学生の場合は、IELTSまたはTOEFL (アカデミック用の英語能力テスト)のスコアの証明が必要です。大学や学部によって入学に求められる英語のスキルは違うので、申請前に英語のテストの必須スコアを大学のウェブサイトで確認し、それを目標に英語の勉強をする事がとっても重要です。
◇カナダの4年制大学での授業
カナダの4年制大学での授業は、大講義室での200-300人サイズの授業、30-50人の中規模の授業、5-20人のセミナー形式の授業など様々です。30人以上の中-大サイズのクラスになると、教授の負担を減らすべくTA(Teaching Assistant)と呼ばれる「賢い助っ人集団」も授業に参加し、学生の質問等に付き合ってくれます。TAは主に大学院生で、講義外で生徒を少人数に分けて行われるLab(実技授業)や試験の丸付けなどでも活躍してます。彼らは教授よりも更に近い存在で、色んな質問をしたり、授業についていけない生徒にも熱心に辛抱強く応えてくれます。
多くのカナダの大学では、e-learningの学習プラットフォーム(moodleやblackboardなど各大学で呼び方は様々)が利用されています。このプラットフォームでは、オンラインで授業で使われた資料や関連リンクにアクセスできるだけでなく、Quiz(小テスト)を受けたり、Assignment(課題)を提出したり、経過成績をチェックできます。カナダの大学生達は、このプラットフォームを最大限に利用し、授業前に授業の資料をダウンロード.・プリントしたりして、ノートを取りやすくする工夫をしています。また、授業の資料をパソコンに永久保存することができるので、卒業後、仕事をし始める時や仕事でつまづいた時に読み返すこともできます♪
筆者が通った大学の多くの授業形態としては、基本的に教授やインストラクターがパワーポイントのスライドを使い、生徒も気軽に発言したりアクティビティに参加できる環境です。教授達は質問を投げかけて生徒達の発言を促したり、生徒からの質問を促したりして、授業の質をあげています。また、授業のコンテンツの中には、Youtube動画が使われたり、生徒全員がi-clickerと呼ばれるクイズ専用のリモコンを使って問題に答えるアクティビティーが導入されてたりします。グループに分かれてのDiscussion(討論)や即興プレゼンなんかもあり、じっと座って授業を受けて終わることは稀です。このような感じでinteractiveな授業が多いですので、授業は気付かない内にあっという間に終わってしまう事も多いです。こんな授業スタイルのおかげで、授業中に寝ている生徒は全く見かけないです。
また、授業中には実用的なスキルを養うトレーニングなども取り入れられてる事も多々あります。Accounting(会計学)の授業では、実際に上場している企業の財務諸表を分析し、競合他社との比較分析をプレゼンする、というような事もありました。また、Project Management(プロジェクト管理学)での授業時間の2/3は、ローカルの企業のコンサルティングをするプロジェクトに費やされ、授業最終日に企業へのレポートの提出とプレゼンをするという結構大がかりな事も経験することができました。こういったように、カナダの大学での授業では、理論を学ぶのは言うまでもなく、「実際に習った理論を実際に実用的に使えるようになる事」に重点が置かれている事が多いように感じました。
今回はカナダの4年制大学のシステム、出願方法と授業内容をご紹介しました。日本の大学のシステムや授業の流れとは違い、大学生としてproactiveに学問と向き合うスタイルがカナダの大学留学の醍醐味だと思います!次回は、引き続きカナダの大学での留学生活と大学留学で大変だった事をテーマにコラムをお届けします!他にもカナダの大学留学について質問等ございましたら、お気軽にコメント、またはトロント留学センターまでお問い合わせください♪