履歴書の書き方
履歴書(resume)/カバーレターとは?
英語では履歴書の事をresumeと言い、「resume」や「résumé」と表記されます。カナダでは自分をアピールする事が非常に重要視されており、履歴書(resume)には自分の職歴や学歴のほか、所有するスキルや仕事に関連する趣味なども記載して自分を最大限アピールします。自分のアピールポイントを強調する事の出来る絶好の機会となるため、resume作成の際には誤字脱字が発生しないよう、慎重に記入する事を心掛けましょう。また日本のように文房具屋で履歴書の用紙が購入出来るといった事もありません。自分なりに線や枠などでレイアウトを造り、出来るだけ分かりやすく簡潔に、そして綺麗にまとめる事がポイントとなります。またカナダでは一般的に、resumeと一緒にカバーレターという文書を作成する必要があります。カバーレターはresumeと同時に送る挨拶文のようなものですが、応募に至った経緯、自分の持つスキルや経験がその役職とどう関係があるか、自分がいかにその役職に適しているか等を分かりやすく伝えることが重要です。resumeと異なり文章形式で書き、文の最後で面接の依頼をします。resumeより先に読まれるケースが多く、カバーレターの印象でresumeを見てもらえるかが決まってしまうこともあるため、文章やレイアウトのセンスなども重要となります。(※カバーレターはA4紙1枚にまとめることが条件となります。)
現地企業(フルタイム・パートタイム・インターンシップ等問わず)に応募する際は、基本的にカバーレターが必要となります。一方、カフェ、ショップ、飲食店などの職種は通常必要ありません(送付を求められた場合を除く)。
resume、カバーレターともに決まった書式はありませんが、いくつか決まっているルールがあるので下記サンプルを参考に作成して下さい。
POINT
- resumeには職歴や学歴、スキルや仕事に関連する趣味等を記載する
- resumeと併せてカバーレターも作成する
- カバーレターでは自分がいかにその役職に適しているかを伝える
- resume、カバーレターどちらも決まった書式は無いが、一定のルールに沿って書く
履歴書(resume)の書き方
Resumeは一般的に1~2ページで、A4サイズ又はLetterサイズの大きさで簡潔に作成します。- 名前はシンプルにFirst Name の後にLast Nameです。(名前と苗字の間にカンマはいりません。)
- 住所を記入。
- ※ホームステイ先から移動したり、引っ越しをした際には、住所の更新をすぐにしてください。雇う側も仕事場から近い方を優先する事がありますので、現在の住所がアプライする仕事場に近い場合は特に更新する事をお勧めします。
- 電話番号とメールアドレスを記入。
- プロフィール(Profile)を記入。
- プロフィール欄では自分がどんな人物であるかを説明するのと併せて、その仕事にアプライすることで自分は何が出来るのか、自分がどういった仕事をしたいのかを明確に書くようにします。
- 職歴(Experience)を記入。
- 職歴のポジションは非常に大切です。最近のものから順に、会社の名前と場所、および期間を記入してください。ほとんどの方の職歴は日本での物となると思いますので、仕事内容も詳しく説明してください。説明する際には、ただ何をしたか言うのではなく、自分の才能や強みをアピールしてください。職業の説明文は、必ず動詞(過去形)から始めて下さい。
※新しい職歴から古い職歴の順番に書いてください。企業と関連のある内容を過去10~15年以内で記入します。
- 学歴(Education)を記入。
- シンプルかつ簡潔で大丈夫です。仕事内容に関係する物が有る場合は、詳しく説明してください。学校での専攻学科、学科の中の各科目、科目ごとの成績などを記入すると有利になる場合もあります。※新しい学歴から古い方の順番に書いてください。
- スキルや資格を記入(Additional Information)。
- 運転免許書、税理士資格、IELTS、英検等、ワード、エクセル、フォトショップ、インデザインなど、資格やスキルの記入をします。運転免許の種類、TOEICや英検で取得した点数なども記入して下さい。
- Referenceを記入/添付。
- Referenceとはあなたの事を推薦してくれる方の情報の事です。ここに記入する事は必要ないですが、雇用主から要求される可能性もあるので準備をしておいてください。
カバーレターの書き方
カバーレターはresumeと一緒に企業に送る必要があります。resumeよりも先に読まれることになるので、読む人を惹きつける文章やレイアウトが必要となります。- 名前、住所、電話番号、メールアドレスなどを記入。
- (※ほとんどのカナダ人のメールアドレスはシンプルでfirstname.lastname やfirstname_lastnameのようなフォーマットを使う事が多いです。仕事のメールアドレスにキャラクター名やバンド名などを使っていると、少し子供っぽいイメージを持たれてしまう可能性がありますので、仕事用にシンプルなメールアドレスを作られる事をお勧めします。そしてgmail、yahooやhotmailなどのメジャーなメールのプロバイダーではないと、送り先のメールボックスが迷惑メールと勘違いしてしまう事もありますので、ご注意下さい。)
- 宛先を記入。
- 担当者の名前、担当者の役職(知っていれば)、会社の名前、会社の住所を記入します。併せてカバーレターを書いた日付を記載します。
- 本文を記入。
- →まず冒頭に、応募先担当者名を記載します。
→本文の最初に応募経緯、希望のポジション、志望動機などを記入します。
→続いて自分が持っている資格や経験を挙げ、応募したポジションでどのように役に立つのかを説明します。
→そして、意欲、自己適性能力、長所、経験などのアピールポイントを記入し、自分がなぜこのポジションに合っているのかを説明します。
→本文の最後に、面接の依頼とカバーレターを読んで下さった事への感謝の意を述べます。先方からの面接連絡用に、コンタクト情報も併せて伝えておきましょう。
→結びの言葉とサイン(手書き)、本人指名を書きます。ここまでをA4サイズ1枚に収めます。
カバーレターとresumeの送り方
カナダでは基本的にカバーレターとresumeを、企業の担当者宛にE-Mailで添付送信します。場合によってはプリントアウトをし、直接手渡しに行く事もありますので、注意深く募集要項をご確認下さい。
①E-Mailで送る場合:件名には「Application for ○○○(自分が応募する役職名)」または「Market Research as an internship」などの役職名を記入し添付送信します。
②直接渡しに行く場合:封筒やクリアファイルなどに入れ、折り目がつかないように持って行きましょう。