新オンタリオ州コロナ対策プラン: COVID-19 Response Framework
11月に入り、あっという間に秋模様なトロントですが、COVID-19の影響で先月より再度飲食店の営業に制限がかかったりと落ち着かないですね。
先週には、オンタリオ政府はCOVID-19対策プランを改定し、”COVID-19 Response Framework”を新たに発表しました。以前の3つの段階が示されていたプランと違い、5段階に細分化されています。このコラムでは、詳しく”COVID-19 Response Framework‘’について説明したいと思います。
これまでの流れ
オンタリオ州では、2020年の5月から7月にかけて、段階的に新型ウィルス対策措置と経済活動再開プランを発表してきました。このプランでは、大きく3ステージに分けられ対策措置を講じられていました。
COVID-19 Response Frameworkとは
Covid-19 Response Frameworkでは、より広範な閉鎖や不必要な制限を回避する為に、公衆衛生対策や予防措置対策が5つのレベルに分けられました。レベルを5段階にわけることで、早期的な予防措置・公衆衛生・職場での安全対策を段階的に導入したり、緩和したりすることが期待されます。また、この枠組みでは、公衆衛生対策がウィルスの拡散を遅らせるのに役立つと同時に、メンタルヘルスやその他の健康をサポートできるようにする為にも重要とされています。
オンタリオ州の各地域のレベル分けは、オンタリオ州のウェブサイトで随時アナウンス・アップデートされています。
Framework(枠組み)の構造
1.Prevent (緑: 予防段階)
集会人数 (社交的な集会) | ・屋内: 10人まで ・屋外: 25人まで |
---|---|
集会人数(公共イベント) | ・屋内: 50人まで ・屋外: 100人まで |
職場の安全 |
・健康状態のスクリーニング必須 ・屋内でのFace Covering必須 |
飲食業 |
・テーブルは2m以上の距離を取る ・ビュッフェ形式の禁止 ・飲食時以外のFace Covering必須 |
フィットネス施設 |
・屋内: 50人まで ・屋外: 100人まで |
理美容業 | ・酸素バー・スチームルーム・サウナの禁止 |
移動制限 | 感染数の多い地域からの不要不急の移動を制限 |
2. Protect (黄色: 防護段階)
集会人数 (社交的な集会) | ・屋内: 10人まで ・屋外: 25人まで |
---|---|
集会人数(公共イベント) | ・屋内: 50人まで ・屋外: 100人まで |
職場の安全 |
・健康状態のスクリーニング必須 ・屋内でのFace Covering必須 |
飲食業 |
・テーブルは2m以上の距離を取る ・ビュッフェ形式の禁止 ・飲食時以外のFace Covering必須 ・テーブルにつき6人まで着席可能 ・酒類の提供は午後11時まで(営業は午前0時まで) ・利用者の連絡先の記録が必須 |
フィットネス施設 |
・屋内: 50人まで ・屋外: 100人まで ・Facecoveringの着用必須 ・利用者間やマシン間の距離を3m取る |
理美容業 |
・酸素バー・スチームルーム・サウナの禁止 ・利用者の連絡先の記録が必須 |
移動制限 | 感染数の多い地域からの不要不急の移動を制限 |
3. Restrict (オレンジ: 制限段階)
集会人数 (社交的な集会) | ・屋内: 10人まで ・屋外: 25人まで |
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集会人数(公共イベント) | ・屋内: 50人まで ・屋外: 100人まで |
職場の安全 |
・健康状態のスクリーニング必須 ・屋内でのFace Covering必須 |
飲食業 |
・テーブルは2m以上の距離を取る ・ビュッフェ形式の禁止 ・飲食時以外のFace Covering必須 ・テーブルにつき4人まで着席可能 ・酒類の提供は午後9時まで(営業は午後10時まで) ・利用者の健康状態のスクリーニングが必須 |
フィットネス施設 |
・施設内人数: 50人まで ・利用時間は1時間まで ・利用者の健康状態のスクリーニング必須 ・Face Coveringの着用必須 ・利用者間やマシン間の距離を3m取る |
理美容業 |
・酸素バー・スチームルーム・サウナの禁止 ・利用者の連絡先の記録が必須 ・Face Coveringの取り外しが必要なサービスの禁止 ・利用者の健康状態のスクリーニング必須 |
移動制限 | 感染数の多い地域からの不要不急の移動を制限 |
4. Control (赤: 制御段階)
集会人数 (社交的な集会) | ・屋内: 10人まで ・屋外: 25人まで |
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集会人数(公共イベント) | ・屋内: 10人まで ・屋外: 25人まで |
職場の安全 |
・健康状態のスクリーニング必須 ・屋内でのFace Covering必須 |
飲食業 |
・屋外飲食・テイクアウト・ドライブスルー・デリバリーは営業可能 ・店内は10人まで ・テーブルは2m以上の距離を取る ・ビュッフェ形式の禁止 ・利用者の健康状態のスクリーニングが必須 ・飲食時以外のFace Covering必須 ・テーブルにつき4人まで着席可能 ・酒類の提供は午後9時まで(営業は午後10時まで) |
フィットネス施設 |
・屋内クラス10人まで ・屋外クラス25人まで ・マシン等のあるエリア10人まで ・接触の多いスポーツ・個人・団体競技の禁止 ・利用時間は1時間まで ・利用者の健康状態のスクリーニング必須 ・Facecoveringの着用必須 ・利用者間やマシン間の距離を3m取る |
理美容業 |
・酸素バー・スチームルーム・サウナの禁止 ・利用者の連絡先の記録が必須 ・Face Coveringの取り外しが必要なサービスの禁止 ・利用者の健康状態のスクリーニング必須 |
移動制限 | 感染数の多い地域からの不要不急の移動を制限 |
5. Lockdown (グレー: 封鎖段階)
集会人数 (社交的な集会) | ・屋内: 同居人以外との集まり禁止 ・屋外: 10人まで |
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集会人数(公共イベント) | ・屋内: 0人まで ・屋外: 10人まで |
職場の安全 |
・できる限りリモートワークを推奨 ・屋内でのFace Covering必須 |
商業施設 |
・店内(スーパー・薬局・酒屋などを除く)での買い物禁止 ・モールは開店可だが、ピックアップのみでの営業 ・Curbsideピックアップやデリバリーでの営業可 |
飲食業 |
・テイクアウト・ドライブスルー・デリバリーは営業可能 ・店内・屋外飲食サービスの提供の禁止 |
フィットネス施設 |
・屋内施設のクローズ ・屋外でのフィットネスクラスは、10人まで可 |
理美容業 | ・すべてのサービスの営業禁止 |
移動制限 | 感染数の多い地域からの不要不急の移動を制限 |
これから&まとめ
11月より、この新たな枠組みが適用されるオンタリオ州ですが、冬が近づき感染者数の増加が懸念されています。11月9日現在も、トロント近郊では、すでにこの枠組みのRestrict(オレンジ)や、Control(赤)に位置づけられている地域もあります。また、これからの各地域の状況は、ホームページのニュース欄や弊社のSNSでもご確認いただけます!
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